オン・オフの両方で使えるスーツの選び方
スーツと聞くとどうしてもビジネススーツをイメージしてしまう人が多いと思います。
これは、スーツがメンズファッションの代表格であり、人に会うための洋服としてスーツが選ばれているからに他なりません。欧米では、ビジネス以外にもスーツを着る機会が多く、ビジネススーツ以外のスーツを所有している男性も多いのですが、日本でのスーツの用途はビジネスやフォーマルがほとんど。
だからこそ、オフタイムにスーツを着こなせるようになったら、ファッション上級者といわれることは間違いありません。
カジュアルシーンでのスーツの着用
最近は、メンズファッションも多様化し、さまざまなジャンルの洋服が店頭に並んでいます。
それとともに、カジュアルシーンでも着用できるスーツが登場し、スーツを着る機会も増えてきました。ビジネススーツでも、細身のシルエットでシングルブレスト、ノータックのスタイルが主流となり、オンとオフを兼ねることができるようになってきています。
では、ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも着ることのできるスーツとは、どんなスーツなのでしょうか。
ビジネススーツと同じような素材でありながら、シルエットが全体的にスリム。
しかも上着だけでも活用でき、パンツのはき心地がカジュアルなパンツに似ているものであれば合格です。
詳しく解説するので、スーツ選びの参考にしてください。
ポイント1:ジャケット
ビジネススーツのジャケットは、ゆったりしたシルエットで着丈も長めのものが主流です。これに対し、オフにも着るつもりでスーツを選ぶ場合は、ジャストサイズのジャケットがベスト。肩幅や身幅がぴったりフィットしていることで、全体のシルエットがきれいに見えます。
ボタンはシングルの2つボタン、もしくは3つボタン。
ウエストのシェイプがやや高めで、シャープな印象を持つジャケットであれば、カジュアルシーンでの活躍の場が増えてきます。
ポイント2:パンツ
また、ビジネススーツのパンツが股上深めなのに対し、選びたいスーツのパンツは、断然ノータック。しかも、股上が浅めで、細めのストレートシルエットであることが大切です。
股上が浅めのパンツは、腰回りのシルエットがシャープ。ビジネスパンツの何となくダボッとしたシルエットに比べ、ラインがきれいですっきりしています。
とはいえ、あまりスリムなシルエットを選ぶと、ビジネスシーンで着にくくなります。程よくスリムなシルエットを選ぶことを心がけましょう。
ポイント3:素材
素材は、ビジネススーツと同様100%ウール、あるいはウール主体の混毛を選べば間違いありません。カジュアル用のスーツには、綿100%のものやストレッチ性の高い素材のものもありますが、オンとオフを兼ねる目的で購入する場合は、良質な素材を選ぶことが必要です。
ポイント4:色
色は、黒やダークグレー系がおすすめです。黒やダークグレーは、重く見えてしまうようで実はコーディネートがしやすい万能カラー。
ビジネスでも冠婚葬祭でも使え、カジュアルでも活用できるため、活躍の場がうんと広がります。ビジネスシーンとカジュアルシーンで合わせるシャツなどを替えるだけで、がらりと印象が変わるのもこんなカラーの魅力。できれば柄のない無地を選んで、シーンに合ったコーディネートを楽しみましょう。
まとめ
最後に、いくらいいスーツを選んでも、ヨレヨレだったりしわくちゃだったりではお洒落には見えません。スーツは毎日続けて着ないこと。
しわになったら、その日のうちに蒸気にあてて取ってしまうこと。この2つを心がけるだけで、見た目も印象も変わります。気に入ったスーツを見つけたら、手入れもしっかりして長く着たいものです。