着るモノのトーンを合わせるのがお約束|30代の男性のメンズファッション情報のメンコレ






トップページ » 着るモノのトーンを合わせるのがお約束

着るモノのトーンを合わせるのがお約束

モテファッションの大原則、色の組み合わせを学ぶのつづき。
イッテンの色相分割法の第一は、反対色の色を組み合わせる方法で、ダイアード配色という。
クリスマスの飾りによく使われる、赤色と青緑の組み合わせは反対色で、ダイアード配色の代表的な組み合わせだ。

ダイアード配色は、淡いトーンで使うときれいで、幼児服などではよく見る配色だ。右上図がそれ。
標準的な色で見るとどぎつかったが、ペイルトーン(白っぽい色調)で見るとそうでもない。
もちろんダークトーン(暗っぽい色)同士の組み合わせもアリで、ネクタイの色なんかでもよく見る組み合わせになる。

ダークトーンのダイアード配色は、個人的にはあまり良い組み合わせには見えないんだが、好き嫌いがあるんだろうと思う。
因みにトーン(色調)を統一した配色のことを、ドミナント・トーン配色という。

また似たトーンで統一する場合を、トーン・イン・トーンと呼ぶ。
要するに色調を統一すると、それだけで統一感が出るし、逆にトーンを揃えないと、バラバラに見えることがあるということになる。
冬物と夏物の服を混ぜて着たら変な感じになってしまうが、あれはトーンが全然違う組み合わせだからって事である。

トーン(色調)を合わせれば統一感が出る

トーンを合わせれば、ファッションは統一感が出る。
色は普通3つの要素で表すことになっているが、これが結構ややこしい。 色の3つの要素とは

  • 色相(Hue:ヒュー)
  • 明度(Value:ヴァリュー。明るさ)
  • 彩度(Chroma:クロマ。鮮やかさ)
  • というもので、まず色相というのは、赤とか青とかいう色の区別のことだ。
    そして同じ色相でも色んな色があって明るいとか暗いを表す指標が明度というものになる。
    さらに同じ色でも鮮やかな色と白っぽい色があるので、鮮やかさを基準にして彩度という要素を持つ。

    明度と彩度を変化させると、基本の色が別の色になる。
    たとえばピンクという色は、色相としては赤または赤紫になる。
    赤や赤紫色の絵の具に白色の絵の具を混ぜると、ピンクや桜色になるわけだが、これは同じ色相だからだ。

    またオレンジ色に黒を混ぜていくと茶色になっていくし、オレンジ色に白を混ぜていくと、うすい黄みの赤(いわゆる肌色)ってやつになる。
    つまり肌色・茶色・焦げ茶色は、全部オレンジ色の仲間ってことになる。
    この明度や彩度というのは、色を指定するときに便利だが、ファッション・コーディネイトには複雑すぎて使えない。
    なので明度と彩度を合わせた色のグループを作り、トーン(色調)というグループで使っている。
    たとえば基準の色(純色)の明度を上げて白を混ぜると、ペイルトーンというトーンになる。

    純色の彩度を上げていくとヴィヴィッド・トーンになり、逆にグレイ(灰色)を足して明度を下げるとダークトーンになる。